建築模型とジオラマはどう違うの?建築模型を作る意味とは

公開日:2022/12/15  最終更新日:2022/12/27


建築模型とは実際の建築物のミニチュアのことであり、実際の建物の図面に基づき正確に作られているのが大きな特徴です。ハウスメーカーで制作されることが多く、建物をイメージさせる目的で作られることも少なくありません。そこでこの記事では、建築模型の種類、ジオラマとの違いなどについて詳しく解説します。

建築模型は主に3つの種類に分けられる

建築模型はスタディ模型・展示用模型・プレゼンテーション模型の3種類に分類されます。

スタディ模型

建設事務所や設計事務所などで作成されるもので、制作中の図面が正確であるかなどを確認する目的で作られています。主に外観のバランスが注目され、建物の収まりなど図面だけでは判別しにくい部分をチェックできるのです。あくまで建物と外観のバランスに特化した模型であるため、基本的に塗料や装飾は使われず白模型で制作されます。

展示用模型

その名のとおりに、展示を目的として作られたものです。展示用模型は、完成模型と呼ばれることもあります。完成時の姿を紹介する目的があるため、構造や塗装まで精緻に作られるのが一般的です。

プレゼンテーション模型

クライアントに見せる目的で作られる模型を、プレゼンテーション模型と呼びます。住宅や店舗が一般的ですが、橋梁や商業施設、そして公共の施設を建築する際に作られることも。プレゼンテーション模型は、あくまでもイメージを重視しているため部分的には簡易的に作られることも多いです。なかには、周辺の景観や地形といったジオラマを盛り込んで作られることも少なくありません。

建築模型とジオラマの違いとは

建築模型とは、簡単にいってしまえば小型模型のことでありミニチュアです。

一方で、ジオラマは風景を立体模型で表現したものを指します。

建築模型は、実物になぞらえて縮尺を決めて制作されるものです。主な材料は、スチレンボードと呼ばれるポリスチレンフォームというポリスチレンを主原料とした発泡板。極めて軽量であるのが特徴で、一般的に住宅の断熱材として用いられています。発泡スチロールよりも粒子が細かいため、切るなどの作業がしやすいのが特徴です。

一方で、ジオラマの材料は多種多彩であり、スチレンボードを使用することもありますが、粘土などを土台として使用することもあります。草や木などを表現するためにパウダーを使用することもあり、作業は広範囲にわたるのです。

建築模型とミニチュアの違いとは

建築模型とミニチュアは同じものととらえられることが多いですが、若干異なります。ミニチュアは小型模型のことであり、その対象は建築物だけではありません。たとえば、人のミニチュアもありますし動物のミニチュアもあります。大きさに定義はありませんが、縮尺を小さくしたものをミニチュアと呼んでいるのです。一方で建築模型は、必ずしも縮尺を小さくするものではありません。物によっては縮尺を大きくして、より分かりやすいように大きく作ることもあります。

建築模型を制作するのには意味がある

建築模型は、主にクライアントに住宅の完成イメージを説明する際に利用されています。建築模型があることによって、イメージも把握しやすくなるなど、さまざまなメリットがあるのです。こちらでは、建築模型を制作する意味を紹介します。

イメージしやすくする

図面を見ただけでは、その建物がどのような形になるのかつかみにくいです。絵では立体感がないため、全体の把握がしづらいでしょう。その点、建築模型であれば間取りの大きさや窓の高さ、スキップフロアやロフトのイメージも把握できます。1階のどこに2階が乗っているのか、といった細かいところまで見ただけで分かるのです。

言葉では伝わりにくいところも説明しやすい

家にはさまざまな専門用語があり、一般の人にはわからないことも少なくありません。たとえば、破風や鼻隠し、軒天などがどこを指しているのか分からない方は、かなり多いでしょう。しかし、建築模型があれば、それらの部位がどこを指しているのかすぐに説明できます。クライアントとスタッフのイメージの共有も、圧倒的にしやすくなるでしょう。

不安の解消

どのような建物であるかを、建築模型ではっきりと分かることで安心するクライアントは多いです。とくに日当たりに関しては、どのようになるのか実際に住んでみなければわからないと不安を抱えている方も多く、そんな不安を取り除くのにも一役買っています。中には建築模型に携帯のライトを当てて、日の入り方を検証するクライアントも少なくありません。

色の確認もしやすい

家の色も、実際に見てみないとイメージがつきにくい部分です。建ててから「こんなイメージじゃないんだけどな」なんて感じることも少なくないでしょう。色はCGでも確認できますが、画面越しの色と実際の色は異なるものです。その点、建築模型は実物の素材に近い色の紙を探して張り付けるため、より実物に近いイメージが把握できます。

まとめ

建築模型とジオラマは同じものではなく、建築模型は建築物のみをとらえた模型であり、ジオラマは風景を立体模型で表現したものです。建築模型はハウスメーカーにとっては必須といってもよいものであり、より物件の説明がしやすくなります。クライアント側から見ても、物件のイメージが把握しやすくなるなどメリットが満載です。

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