建築模型とは?種類や作る目的についてわかりやすく解説!

公開日:2022/08/15  最終更新日:2022/08/22

「建築模型という言葉は聞いたことがあるけど、どういうものなのかよくわからない」という方もいるでしょう。建築模型とは建物を作るときに、設計図面のイメージをつかみやすく立体にした模型のことです。この記事では建築模型の種類や作る目的についてわかりやすく解説します。

そもそも建築模型とは

建築模型とは、実際の建築図面に基づいて作成された建物の正確な模型のことです。設計士が図面だけではわからない部分を検討したり、施主に説明やプレゼンテーションをしたりするために用いられます。

建物の規模や模型の種類によってさまざまですが、縮尺は50分の1や100分の1で作成されることが多いです。スチレンボードという発泡スチロールでできた板を切り貼りして作るのが一般的とされています。

建築模型の種類

建築模型は用途によって大きく2種類に分類できます。ひとつはプレゼンテーション模型、もうひとつはスタディ模型と呼ばれるものです。それぞれに用いられるシーンが異なり、見た目も違う場合があります。以下で詳しく見ていきましょう。

プレゼンテーション模型

プレゼンテーション模型はその名の通りプレゼンテーションに用いられる模型です。施主であるクライアントに建物の説明をするときに使用します。普段図面を読みなれていない人にも、実際の建物のイメージをわかりやすく伝えられるでしょう。

場合によっては建物の外観だけでなく、内装や庭や周辺も含めて作成。実際のイメージに近づけるために彩色したり人型を配置したりすることもあります。

スタディ模型

スタディ模型は建物の計画・設計段階で、建築事務所や設計事務所が図面の検証のために用いるものです。図面だけではわからない部分を、立体に起こすことでイメージしやすくなります。

外観のバランスを見たり、どのように採光したらよいかなどの検討に用いられたりするのです。クライアントに見せるものではないので、彩色などをしない白模型という簡易な形で作られることが多いとされています。

余談ですが、studyという響きから、専門学生が課題のために作らされる模型と勘違いする人もいますが、英語のstudyには「検証」という意味もあるので、そちらの意味で作られた模型ということです。ちなみに学生が作る模型は主にプレゼンテーション模型になります。

建築模型を作る目的

建築模型を作る目的はさまざまです。目的によって用いられる模型も変わってきます。ここではそれぞれの目的と特徴について解説しましょう。

全体の土地の利用計画のため

建物だけでなく全体の土地をどのように利用するか計画・検討したり、全体のバランスを確認したりするために模型を作成することがあります。こういった目的には敷地模型」や「都市模型」が用いられることが多いです。

「敷地模型」は建物を建てる土地全体に対しての建物のバランスや位置を検討するので、周辺の道路や土地の傾斜なども再現します。「都市模型」はより広範囲の街並みを再現した模型で、建物の設計だけにとどまらず街づくりのための作られた模型ということです。森ビルの制作した都市模型はとくに有名でしょう。

建物の形や容積のバランスを見るため

土地に対する建物の容積のバランスを確認したり、建物の見た目そのものを決めたりするために模型を作って検討します。このような目的では「ボリューム模型」「コンセプト模型」「全体模型」などを作成するのです。

建物の容積と土地とのバランスを見るときは「ボリューム模型」、建物の見た目やコンセプトを確認するには「コンセプト模型」を用います。「全体模型」では駐車場や庭の植栽なども再現できるのが特徴です。

建物の見え方や使用方法の確認

外から建物がどう見えるのかという確認をするためには「外装模型」「外構模型」を使います。「外装模型」は屋根や外装「外構模型」は門や玄関までのアプローチ、駐車場などの検討に使用。「平面模型」「断面模型」「内観模型」などは、建物の中の見え方や使用方法などの検討に用います。

設計内容の説明のため

設計内容の説明のために用いる模型もあります。「インテリア模型」では建物の中のインテリアまで作り込み、より空間的なイメージを明確にできるのです。マンションや特殊な器具や什器が置かれる店舗の説明などにも使われます。「部分詳細模型」では全体の模型ではわかりにくいところを細かく表現。建物の一部分を「実物大模型」で再現することもあります。

まとめ

建築模型の種類と作る目的について解説しました。建築模型は施主に建物の説明をするために用いるプレゼンテーション模型と、設計段階で図面ではわからない部分の検討をする際に用いるスタディ模型があります。

さらに、全体の土地利用の計画を立てる、土地に対する建物のバランスを見る、建物の見え方や使用方法について確認する、説明や展示のために用いる、などの目的別に適した模型も。

建築模型は図面だけではわからない部分を立体的なイメージにして、設計の助けにしたり、クライアントに説明したりする上で非常に有用です。建物を作る上でなくてはならないものということがわかるでしょう。

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