模型制作ではどんな素材が使われている?制作に必要な基本道具とは

公開日:2023/05/15  最終更新日:2023/02/24


今回の記事は、これから模型制作を始めてみたいと考えている人や、将来建築関係の仕事に従事したいと考えている人向けに、模型制作に必要な道具、材料、素材を紹介します。自宅にある道具や素材も活用できますが、クオリティや技術力が高まると、自分のレベルに合ったものを揃える必要があるため、ぜひ最後まで読んでください。

建築模型の制作でよく使われている素材

模型で用いられる素材は、安いものから高級なものまでさまざまです。最初は費用を抑えた素材から制作し、技術力が高まったらミュージアムボードやアクリルを購入してみましょう。

スチレンボード

最も多く使用されている素材で、厚みのバリエーションが豊富なことに加え、折り曲げられるので、さまざまな形状に合わせて制作できます。

紙類

紙類のなかでも、ケント紙やクラフトペーパーなどが使用されています。イメージしにくいかもしれませんが、軽量で重ねて貼れるメリットがあるので重宝されています。また、ほかの素材より費用が安いのも魅力です。

木材

シナノキやバルサ材が多く用いられ、リアルな木の温もりを表現できるのがメリットです。たとえば、住宅の完成イメージが、木の温もりを感じられるナチュラルな住まいであれば、住宅を建築するときに使用される木材の素材に合ったものを選択するようにします。無垢材なのか、合板フローリングなのかによって選択する素材は変わるでしょう。

スタイロフォーム

この素材は、大きいサイズの模型を制作するときに活用します。発泡スチロールの一種でカットしやすいのが特徴です。また、程よい固さがあります。模型の土台作りに活用されることがほとんどですが、色を塗る必要があるので時間を要します。

ミュージアムボード

こちらは、高級感を演出した模型が欲しい人におすすめです。切り口が黒色なので仕上げ不要です。ただし、扱いにくくなっているので、模型の制作を始めたばかりの人や、大きさが大きい模型を制作したい人には向いていないでしょう。小さいサイズの模型を制作したい人は活用してみましょう。

アクリル

こちらは、美しい模型を手にしたい人におすすめです。ただし、費用が高額なので、模型の制作を始めたばかりの人や、制作してすぐに処分する模型を製作する人には向いていないでしょう。完成度が高い模型を制作できる人におすすめです。また、費用面で頭を悩ませるだけではなく、レーザーカッターを持っていないとカットしにくい難点があります。

建築模型の制作に必要な基本道具

多くは自宅にあるものでも代用できます。初めて模型を制作する人は、先に道具を揃えるよりも、自宅にある道具で制作してみましょう。こうすることで、自分に合う道具を見つけやすくなります。

カッターナイフ

自宅にあるもので最初は間に合います。徐々に自分に合うカッターナイフを揃えましょう。模型製作用のものはホームセンターで販売されています。

カッティングマット

新聞や雑誌などでも代用できますが、安定感に欠けます。机が傷つかないように保護するだけではなく、カッターナイフの刃を保護する目的もあるので、ホームセンターなどで販売されているカッティングマットを購入しましょう。

定規

自宅にある定規でも長さを測れますが、金属製のものや模型制作用のものを購入しましょう。定規は長さを測るだけではなく、素材をカットするときにも使用されるからです。

ピンセット

自宅にあるピンセットでも問題ありませんが、長時間作業すると手が疲れてしまいます。そのため、逆作用のピンセットを専門店などで購入しましょう。逆作用のピンセットは一般的なものとは異なり、力を抜くとピンセットが閉じます。そのため、模型を持っている手は力を入れて、ピンセットで素材をつまんでいる手は力を抜くことになります。長時間の作業に適しているので検討してみましょう。

建築模型の制作に必要な材料

見た目の美しさを再現するためには、接着剤とカラー材料は欠かせません。

接着剤

乾きやすさと目立ちにくさを重視して選びましょう。模型は細かい部分まで確認されるので、接着剤の跡が見えてしまわないように気を付けます。また、乾きやすい接着剤は魅力的ですが、貼ってしまうとすぐに剥がせなくなってしまうので、マスキングテープなどで仮止めするようにしましょう。

カラー材料

一般的に白色の模型に色を付けていきます。ただやみくもに色を付ければ良いわけではなく、色を綺麗に付けていくことがポイントです。たとえば、ベージュ系の外壁にするために色を付けるときは、ベージュ系の色をただ塗るだけではなく、外壁の素材の特徴に合わせて塗っていきます。このようにすることで、実物を忠実に表現できます。

まとめ

誰でも自宅にいながら模型を制作できるので、仕事だけではなく趣味として取り組みたい人にもおすすめです。今回紹介した道具や素材以外にも必要なものが出てくるかもしれません。そのときは、自分に必要なものであれば購入しましょう。また、模型制作について詳しく紹介されている雑誌やインターネットなどを活用して、情報を集めてみましょう。道具や素材の紹介だけではなく、綺麗に模型を制作するポイントもたくさん掲載されています。

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